今回の湯の旅・・・最後は「小川温泉元湯」
北陸自動車道朝日ICからR45を通ります。
途中「宇奈月温泉」行きと別れます。
JR北陸本線「泊駅」からタクシーで20分。
小川の上流、深い山間を通り行き止まりになります。
古湯小川温泉は開湯は江戸時代とか。
泉鏡花はここを舞台に短編「湯女の魂」を書きました。
一軒宿「ホテル小川」は鉄筋の大型旅館ですが、自炊設備もある
昔ながらの湯治棟「不老館」も別館としてあります。
この自炊施設が生きていることに嬉しくなりました。
「すばらしい!」温泉の原点、ここに有り!
正直、期待していなかった宿ですが驚きました。スミマセン!
温泉宿としての質は超一流です。
お湯の量と質、お部屋、料理、おもてなし、・・・すばらしい!
料金も13000円から15000、17000円と格段に安い。
同宿の方々も温泉好きな方ばかりですが驚いておられました。
普通だと特別室で安くて25000円から30000円が普通。
いろんな温泉宿に泊まりましたがアレは何だったのでしょうか。
ここを推薦した「温泉教授の日本全国温泉ガイド」光文社新書
著者は松田忠徳さんに感謝!
料理の質と量は絶品です。
日本酒「立山」も言うこと無し。
檜桶露天風呂もすばらしい。
4月から11月までは「天然洞窟露天風呂」も楽しめるとか。
女性専用の露天風呂「蓮華の湯」も山の緑と空が広がり
解放感が大人気とか・・・納得します。
私は読書三昧でした。
北方謙三「抱影」スピード感溢れる大人の純愛本。
たまにはベストセラー本も気晴らしになる。
今時の大学の先生は凄い!
難しい事を分かりやすく解説してある文章力に脱帽!
「ウンコに学べ!」ちくま新書 下水道、水田の本質が分かる!
いやもっと深い人間とウンコ(厠には神が宿る)の歴史。
江戸の庶民の暮らしなどなど・・・造詣の深さに驚きました。
引用文献の広さも凄いが"うんちく"欄が為になりました。
ゆっくり読書バッチリの「ホテル小川」に感謝です。
明日から仕事です!
すばらしい温泉に出会うと接客の大切さを痛感します。
限られた環境、地勢の中で最大限の努力をされてる事を発見いたします。
勉強の旅でした。
◎この温泉は北日本新聞の文化欄、富山新聞でも紹介されています。
富山は「嵐山光三郎さんの「ぶらり旅」ですが秀逸な記事です。
朝食バイキングの牛乳とコーヒーカップの容器が小さめでした。
この旅館のポリシーが気に入りました。
美味しい飲み物はがぶ飲みしませんから。
このセンスが◎
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